防音対策には内窓がオススメです!
中でもオススメしている内窓は、大信工業の【プラスト】。
プラストを設置するだけで防音効果が期待できます!が、選ぶガラスによっては効果も変わってくるんですよ。
当社では防音ガラスを断然おすすめしておりますが、最近この様なご質問をよくいただきます。
読んで字のごとく、異なった厚さのガラスのことです。
右画像だと室内側のガラスは4ミリの厚さに対して、室外側は6ミリのガラスになっている2枚(ペア)ガラスです。ガラスとガラス間は空気層になっています。
こうした同じ厚さのガラスじゃないことを「異厚ペアガラス」と言います。
2枚のガラスの間に特殊フィルムが挟まれており、騒音によって起こる振動を熱に置き換え、音を消滅させる原理を用いたものです。
防音をしたい場合は、ガラス選びも重要になってきます。
基本的にガラスは厚いほうが性能は高くなります。という事は、ガラスが2枚くっついているペアガラスも防音効果は高いじゃないか!と思うかもしれませんが、この考えは違うんですよ。
実は、ペアガラスの構造に問題があるんです。
ペアガラスは同じ厚さのガラス2枚が空気を密閉した状態の作りになっています。この密閉された空気が元で、2枚のガラスが中空層を介して振動を起こす共鳴透過現象というものを起こしてしまうんです。
では、異厚ガラスの場合。
こちらは先ほどお伝えしたように、ガラスの厚みがそれぞれ違うので、共鳴は起こりにくいと考えられますが、異厚ペアガラスにも欠点はあるんです!
まず、どんな厚さのガラスであろうと特定の場所で振動し、その振動中は防音性能が低下するという特徴がガラスにはあります。
この防音性能が落ちてしまう現象を「コインシデンス効果」と言います。
上図をみてもらうと分かると思いますが、250Hz~500Hzにかけて性能が落ちています。低音域の音には不向きだということですね。
しかし、防音ガラス12ミリの場合は少し違います。
ガラスの厚みがあること、中間空気層がないこと、また特殊フィルムがガラスの振動を抑えてくれること、この3つの効果で1000Hz~2000Hzで少し遮音性能が下がってはいますが、他のガラスと比べると落ち込み方が緩やかなんです。
ですから、他のガラスと比べて低音域から高音域までオールマイティーに強い!という点からみると、防音効果が一番高いのは異厚ペアガラスではなく「防音ガラス」というわけです。
ただ、お悩みの音が高い音のみで、それさえクリアできればいいという方+断熱もしたい!という方には防音ガラスではなく、異厚ペアガラスでも良いと思います。
それでもやっぱりガラス選びは難しくて決められない!という方は、いつでも当社にご相談下さい♪
一緒に解決していきましょう!